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アジサイ(6) - アジサイの種類と両性花・装飾花

今年は、去年懸賞で当たったエリエールアニバーサリーが病気ではないかと心配し、アジサイの蕾をジ~ックリ見て廻ったり、色々調べまくったりした。(詳しくは、「アジサイ(5) - アジサイの怖い伝染病」をどうぞ)

こんなにアジサイについて考えたり、調べたりする事はもう二度とないだろうな…と、思い、アジサイについてv2010シリーズとして残しておく事にした。
今回は、その第2弾。





■ アジサイの種類と両性花・装飾花

まずは、アジサイの基本情報から…
アジサイ (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)」という本によると“栽培されるアジサイの仲間は次の4系統”は、下記らしい。

1アジサイ(ガクアジサイ)
2ヤマアジサイ
3西洋アジサイ(ハイドランジア)
4外国種のアジサイ




アジサイ(ガクアジサイ)、ヤマアジサイについては、“アジサイは日本特産の植物”という項に、こんな事が書かれている。

アジサイやヤマアジサイは日本特産の植物で、古く奈良時代には栽培されていたと推測されています。



ハイドランジアは、このように書かれている。

 西洋アジサイは、寒さに弱いとされていますが、作出されたヨーロッパでは、気候が日本の原種の自生地よりも寒いために、鉢物として栽培されるだけで、日本ではほかのアジサイと同様に栽培できます。
 つまり、西洋アジサイは日本のアジサイ(アジサイ、ヤマアジサイ、エゾアジサイなど)の雑種で性質は同じ、品種の差しかありません。



また、外国種のアジサイというのは、“北アメリカ原産のアジサイが人気”と書かれ、“カシワバアジサイ(ハイドランジア・クゥエルシフォリア)とハイドランジア・アルボレスセンス‘アナベル’”の品種名が書かれている。
我が家には、カシワバアジサイの八重咲きの「スノーフレーク」とアナベルが地植えにしてある。
挿し木で簡単に増えてくれて、半日陰でも、また、ほぼ1日中日向状態でも元気でいてくれて、丈夫で育て易い。

ネットなども色々見て廻ると、アジサイの仲間というのは基本的に地植えにできる…みたい。
ただし、花色をコントロールして、思う通りの色にしたい場合は、鉢植えにして、土壌酸度などに気をつけたりする必要があるらしい。




そして、上記の本の「アジサイ (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)」のアジサイ(ガクアジサイ)の項では、こんな事が書かれている。

手まり型とガク型、最も一般的な種類

アジサイの基本種はガクアジサイで、アジサイはガクアジサイの両性花が装飾花だけになり、手まり状の花形になった変種です。




両性花とか、装飾花とかっていうのは、こういうもの。

両性花・装飾花


両性花と装飾花について、詳しい説明が書かれているサイトがあった。

ガクアジサイは中心部に両性花があり、周辺に装飾花がある。装飾花の3~5枚の花弁に見えるものは萼(ガク)である。装飾花にも雌しべと雄しべがあるが、結実しない。中央部の両性花は5枚の花弁があり、10本の雄しべがある。アジサイは、ガクアジサイの両性花が全て装飾花に変化したもので、結実しない。

岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室(波田研):アジサイ

1-2.両性花と装飾花
1つの花房は中心部の小さな多数の両性花と周辺に並ぶ少数の大きな装飾花からなる。両性花は小さくてもガク、花弁、雄しべ、雌しべがそろった正常の花で種子をつくる。装飾花は大きく目立つが雌しべが退化していて種子はできない。装飾花で花弁のように見えるのはガク片であり、花弁は両性花と同じで非常に小さく開花後すぐに散ってしまう。装飾花で大きく目立つガク片は花粉を運ぶ昆虫を呼ぶために発達したと云われる。

花 - アジサイ百名花



また、両性花と装飾花について、こんな記述もあった。

両性花 (bisexual flower)  雄しべも雌しべも機能的な花
<省略>
無性花 (中性花 neutral flower) 、または不稔花 (sterile flower)  雄しべも雌しべも機能を失っている花<省略>
ガクアジサイ (アジサイ科) やヤブデマリ (スイカズラ科) 、ヒマワリ (キク科) などでは無性花は同じ植物の両性花にくらべて萼や花冠が大きく、派手になっている (図5右上,図6)。これは昆虫の誘引などに役立っているものと思われ、こういう無性花を特に装飾花 (ornamental flower) とよぶ。

筑波大学生物学類:BotanyWEB:花のタイプ




装飾花の花びらに見えるものは、ガクで、装飾花の真ん中にあるものが花らしい。
(花が終わりかけの写真だからあまり綺麗ではないけれど…)

装飾花の中の花装飾花の中の花
装飾花の中の花装飾花の中の花
開花したもの


装飾花の真ん中の花は、花が開くとオシベやメシベがあるのに、退化しちゃって種子はできないんだね。
…でも、先ほどのサイトの引用部分にもあったけれど、装飾花は、虫を誘惑するためにちゃんと役立っているらしい。

いつも皆さんが見慣れている花が、アジサイの花の全てではありません。花の下に隠れて5ミリほどの小さな粒のようなものがくっついていますが、実はそれが花の本体。花のように見える物は、装飾花と呼ばれ、花の一部でしかないのです。…<省略>…装飾花のある花には、ハチが集まるのに対し、装飾花がない花には、全く寄りつかないという結果になりました。アジサイは、装飾花を発達させることによって、虫を呼び自然を生き抜いていたのです。

必見!目がテン!?ライブラリー:なぜ青い花? アジサイ  #537 2000/06/25



上記のサイトには、“花の下に隠れて5ミリほどの小さな粒のようなものがくっついていますが、実はそれが花の本体”として、マッチ棒と両性花を並べた写真が掲載されているけれど、“花の下に隠れて5ミリほどの小さな粒”とは、下の写真の状態のこと…だと思う。

装飾花の下の両性花

我が家の青いアジサイの花をかき分けたら、花の下の方に隠れて、両性花があった。





下は、ガクアジサイの両性花の拡大写真。

両性花の拡大写真両性花の拡大写真


パーツの名称と子房は、こんな感じ。

パーツの名称花後


赤く囲ったのが、葯(やく)、その下の細い部分が花糸(かし)と呼ぶらしい。
この部分をオシベ(雄しべ (雄蕊 stamen))というらしい(詳しくは、「筑波大学生物学類:BotanyWEB:雄しべ」)。

黄緑で囲った部分を柱頭(ちゅうとう)、下の少しふっくらしている部分を子房(しぼう)、柱頭(ちゅうとう)と子房(しぼう)をつなぐ部分を花柱(かちゅう)と呼ぶらしい。
この部分をメシベ(雌しべ (雌蕊 pistil))というらしい(詳しくは、「筑波大学生物学類:BotanyWEB:心皮と雌しべ」)。

右の写真は、オシベと花弁(花びら)が落ち、子房が見えている。
(「筑波大学生物学類:BotanyWEB:心皮と雌しべ」によると、アジサイは、子房中位で“萼筒が子房の中程まで合着”とあるけれど…)


私のピントの甘い写真ではなく、もっとクリアな判り易い写真をお探しの方は、「福岡教育大学:福原のページ(植物形態学・生物画像集など):植物形態学:アジサイ類」をどうぞ。
アジサイの花の構造が解り易い写真で説明されているし、装飾花の断面図もとってもクリア。



また、装飾花は、“偽花 (pseudoanthium) ”というらしい。

偽花

小さな花が多数集まってあたかも1つの大きな花のように見えるものを偽花 (pseudoanthium) という。偽花を構成する小さな花は小花 (floret) とよばれる。偽花では個々の小花ではなく、他の要素や一部の小花が装飾の役割を担っていることがある。例えばドクダミ (ドクダミ科) やハナミズキ (ミズキ科) では花序の基部の総苞片が大きく花弁状になる (図8上) 。またガクアジサイ (アジサイ科) では周縁部の花の萼片が大きく (図8左下) 、ヤブデマリ (スイカズラ科) やキク科、マツムシソウ科などでは周縁の花の花弁が大きい (図8右下)。このような装飾用の小花はしばしば生殖能を失っており、装飾花とよばれる

筑波大学生物学類:BotanyWEB:花のタイプ





そして、花びらが落ち、オシベが取れて…

花びらが落ち、オシベが取れる


無事受粉したものは、子房が膨らんでくる。(下は、クロヒメヤマアジサイ)

子房が膨らむ子房が膨らむ


写真をよく見たら、ガクもよく写っていたので、拡大してみた。


両性花のガク両性花のガク


受粉出来なかった花は、こんな姿に…

花後





そして、最後に…

我が家にあるアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイは、蕾の形が同じ感じだけれど、カシワバアジサイとアナベル、エリエールアニバーサリーは、違う姿の蕾をつける。
折角なので、蕾や花の写真を披露しておこうと思う。


まずは、アジサイから
下は、5月の初旬の蕾。右は、拡大写真。

5月初旬の蕾拡大


5月の中旬になると、少しふっくらして、ピッタリくっついていたガクが離れ、大きくなり始めた。

5月中旬の蕾拡大


6月初旬には、ガクがだいぶ大きくなり、アジサイらしい姿になってきた。



6月初旬の蕾拡大


アジサイの蕾を横から見たら、こんな感じ。

横から見たアジサイの蕾拡大



上のアジサイは、白いアジサイだけど、青いアジサイの咲きかけはこんな感じ。

青いアジサイの咲きかけ



次は、クロヒメヤマアジサイ。
上のアジサイとたいして、変わらないけれど…

クロヒメヤマアジサイは、他のアジサイより一足早く咲き始め、4月下旬には、蕾が大きくなり始めていた。

4月下旬の蕾装飾花が開き始める拡大
4月下旬の蕾装飾花が開き始める拡大


下は、クロヒメヤマアジサイの花が色づき始める所から、開花まで。

装飾花が色づき始める拡大咲いた姿
装飾花が色づき始める拡大咲いた姿




次は、カシワバアジサイ。
蕾の先は毛で覆われたようになっていて、根元の方は、細かい蕾がびっしり。

蕾の全体の姿蕾の根元
蕾の全体の姿蕾の根元


花が咲いても、花の奥の方に、ツブツブと両性花がある。
花が終わりに近づくと、装飾花の一部が赤くなり始めるものもある。

咲き始め花の終わり頃
咲き始め花の終わり頃




最後にアナベル。
蕾が小さい頃は、毛むくじゃらな感じ。

毛むくじゃらの蕾拡大
毛むくじゃらの蕾拡大


その後。(右は、拡大写真)



アナベルの蕾アナベルの蕾の拡大


そして、更にその後。(右は、拡大写真)



アナベルの蕾アナベルの蕾の拡大


咲いたアナベル。

咲いたアナベル


アナベルも装飾花の奥の方に、両性花が隠れていた。(右は、両性花の拡大写真)



装飾花の奥の両性花両性花の拡大写真






今回、文章中に出てきた本は下記。

アジサイ (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)アジサイ (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)
(2007/06)
川原田 邦彦

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  1. 2010/07/13(火)
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