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アーティチョークの栽培(19) - アーティチョークの種類

今我が家にあるアーティチョークは、グリーン・アーティチョークもパープル・アーティチョークも雑種なのか、見た目がバラバラ。
2010年の我が家のアーティチョークの蕾は、こんな感じだった(前回の「アーティチョークの栽培(18) - 猛暑と戦い、厳冬に耐えたアーティチョーク」の写真と同じものだけれど)。

[グリーン・アーティチョーク(藤田種子・アメリカ産)]
アメリカ産のグリーン・アーティチョークアメリカ産のグリーン・アーティチョークアメリカ産のグリーン・アーティチョークアメリカ産のグリーン・アーティチョーク


[パープル・アーティチョーク(藤田種子・イタリア産)]
イタリア産のパープル・アーティチョークイタリア産のパープル・アーティチョークイタリア産のパープル・アーティチョークイタリア産のパープル・アーティチョーク


素人の私は、「購入した種子は、雑種で様々な遺伝子が混じっちゃったんだろうな~」と、思っている。
アーティチョークのプロが見たら、この蕾の状態をどう思うのだろう?これが正しいのだろうか?

色々あると、育ち方も味も違って楽しい…とも思うけど、様々な疑問や不満があり、蕾の収穫をする度に、“ちゃんと種類の判るタネ”を買い、増やしたいと思うようになり、去年の収穫の後、世界の色々なアーティチョークの種類を調べてみた。
気が向いた時に色々探して、およそ1年放っておいたけれど、折角なので、まとめておいて、もう探しまわらなくて良いようにアップしておこうと思う。



まずは、世界のアーティチョークの生産量。やっぱりイタリアが1番らしい。

Production d'artichauts, en 2003-2004 et 2008
Données de FAOSTAT, en millier de tonnes(FAO)

Pays200320042008
Italie(イタリア)391 680489 207483 561
Espagne(スペイン)252 900300 216203 900
Égypte(エジプト)65 00054 505176 372
Pérou(ペルー)19 75242 031134 244
Argentine(アルゼンチン)88 00088 00090 000
Chine(中国)45 00052 00066 000
Maroc(モロッコ)50 27053 77060 190
États-Unis(アメリカ)45 72037 42051 890
France(フランス)50 29759 61244 234
Algérie(アルジェリア)35 00050 46034 289

Artichaut - Wikipédia



そして、こんな文章も見つけた。

Today, Globe Artichoke cultivation is concentrated in the countries bordering the Mediterranean basin. The main producers are Italy, Spain, and France. In the United States, California provides nearly 100% of the U.S. crop, and approximately 80 percent of that is grown in Monterey County; there, Castroville proclaims itself to be "The Artichoke Center of the World", and holds an annual artichoke festival.

(グローブアーティチョークの栽培は地中海沿岸に接する国に集中している。主な生産国はイタリア、スペイン、そして、フランス。米国では、カリフォルニア州が、米国の収穫のほぼ100%を提供し、約80%はモントレー郡で栽培。そこのカストロヴィルは、"世界のアーティチョークセンター"であることを宣言し、毎年アーティチョークのお祭りをする。)

Artichoke - Wikipedia, the free encyclopedia



アメリカのカリフォルニア州モントレー郡のカストロヴィルという町が、"The Artichoke Center of the World(世界のアーティチョークセンター)"であることを何故だか宣言したのだそうな。
…と、いうことで、アーティチョークについては、生産量もレシピも多いイタリア、世界のアーティチョークセンターだと言うアメリカ、そして、ウチのおじさんの故郷のフランスのサイトを色々調べ、今回は、アーティチョークの種類についてのみ、書いてみた。
ちょっと長くなったから、ジャンプメニューを作ったので、全部には興味ない方は、下記からどうぞ。

「アーティチョークの栽培(19) - アーティチョークの種類」のインデックス
(ページ内でジャンプします)

■ イタリア Carciofi-カルチョーフィ
■ フランス Artichaut-アルティショー
■ アメリカ Artichoke-アーティチョーク
■ ザックリまとめたアーティチョークの見た目







■ イタリア Carciofi-カルチョーフィ

イタリアのCarciofi-カルチョーフィ(アーティチョーク)は、下記の基準で分類されるらしい。
  • spinose e inermiトゲありトゲなし
  • violette e verdi
  • varietà autunnali e varietà primaveriliの品種との品種)

Cynara scolymus - Wikipedia



秋の品種(varietà autunnali)と春の品種(varietà primaverili)については、下記のように書かれていた。
(翻訳がアヤシイですが…(~_~;))
  • varietà autunnali: vengono generalmente coltivate lungo le coste dell'Italia meridionale,la cui produzione si verifica a cavallo dell'inverno, con inizio ad ottobre-novembre, e, dopo una stasi invernale, continua in primavera fino a maggio.(秋の品種:イタリア南部の海岸で栽培され、10~11月から収穫され、冬に一旦停止した後、再開し、5月まで収穫できる(たぶん、そんな事が書かれている))
  • varietà primaverili: coltivate nelle aree costiere dell'Italia centro-settentrionale, forniscono una produzione più o meno precoce che può durare da febbraio-marzo fino a maggio-giugno.(春の品種:イタリアの沿岸地域の北中部で栽培され、2月-3月~5月-6月まで収穫できる。(たぶん、そんな事が書かれている))

Carciofi - GialloZafferano.it




上記のサイトには、イタリアのカルチョーフィ(アーティチョーク)の人気のある品種と用途も書かれていた。
私もウチのおじさんもイタリア語は、よく判らないし、Googleさんも不得意みたいなので、全体に翻訳には若干の問題があるけれど(~_~;)、大まかにまとめると、下記みたいな感じ。
まず、大きく、“Spinosi(トゲあり)”と“Non spinosi(トゲなし)”。
  • Spinosi(トゲあり):トゲ無しよりも円錐、強い緑色(?)。生食で美味しい。
  • Non spinosi(トゲなし):丸い形(詰め物に最適)、紫色がかる(?)、加熱調理、強い風味で繊細。


そして、“Spinosi(トゲあり)”と“Non spinosi(トゲなし)”の品種と、用途を抜粋するとこんな感じ。
Spinosi(トゲあり)
  • Spinoso di Albenga(スピノーゾ・ディ・アルベンガ):カルパッチョ、サラダ、ディップ
  • Spinoso di Sicilia(スピノーゾ・ディ・シチリア):ソフトでまろやか、生食に最適、"ユダヤ風"揚げ
  • Veneto di Chioggia(ヴェネト・ディ・キオッジャ(チオギア?)):揚げ物に最適、茹でたり、鍋で炒めたり。
  • Violetto di Toscana(ヴィオレット・ディ・トスカーナ):煮物に最適、
Non spinosi(トゲなし)
  • Violetto di Catania(ヴィオレット・ディ・カターニア):国内生産の2 / 3
  • Paestum(パエストゥム):IGP(Indicazione Geografica Protetta(保護指定地域表示あるいは地理的表示保護))
  • Romanesco(ロマネスコ):IGP。詰め物、または"ユダヤ風"。

Carciofi - GialloZafferano.it










■ フランス Artichaut-アルティショー

フランスでのArtichaut-アルティショー(アーティチョーク)の品種分けは、「Artichaut - Wikipédia」を見ると、“blancs(ブラン・白)”と“violets(ヴィオレット・紫)”に分けられ、violets(ヴィオレット・紫)の中に“épineux(エピノー・トゲあり)”があるらしい。

Les blancs(白) :
  • Le camus ou camus de Bretagne(カミュやカミュ・ドゥ・ブルターニュ) : 最大アーティチョーク (300~500グラム/個)。茹でるか蒸して、ビネグレットソースやマヨネーズやサワークリームで食べられる。アーティチョークのファルシ(詰め物)にすることができる
  • Le (gros) vert de Laon((大)ヴェー・ドゥ・ラン(緑のラン)), vert d'Italie(ヴェー・ディタリア(緑のイタリア)) ou tête de chat(または、テト・ドゥ・シャ(猫の頭)) : カミュの近種
  • Le castel(カステル) :カミュの近種
  • Le blanc hyérois(ブラン・イエオワ(白いイエオワ)) : 特に生で食べられる
  • Le Macau(マカオ) :
  • Le blanc d'Espagne ou tudela d'Espagne
    (ブラン・デスパーニュ(白いスペイン)または、トゥデラ・デスパーニュ(トゥデラのスペイン))
  • Le sakis de Turquie(サキ・ドゥ・トルキイ(トルコのサキ))
Les violets(紫) :
  • Le violet de Provence ou bouquet(ヴィオレット・ドゥ・プロバンス、またはブーケット(花束)) : とても小さく(未満100グラム/個)。通常は加熱して食べる。若いときに生食することができる。サラダで特においしい、ビネグレットソースと、バリグール、ファルシ、croque-au-sel(クロコ・セル(塩を付けて食べる?))、ピュレ、ビロードやベニエ。
  • Le violet de Venise(ヴィオレット・ドゥ・ヴェネツィア)
  • Le violet de Toscane(ヴィオレット・ドゥ・トスカーナ)
  • Le violet romanesco(ヴィオレット・ドゥ・ロマネスコ)
  • Le violet Romagna di Chiogga(ヴィオレット・ロマーナ・ディ・キオッジャ)
  • Le violet catanais(ヴィオレット・カターニア)
  • L'épineux(トゲあり) : ainsi qu'en Sardaigne (spinoso sardo) et en Sicile (épineux de Palerme)(サルデーニャ(スピノーゾ・サルド(トゲのサルド))とシチリア(エピノー・ドゥ・パレルモ(トゲのパレルモ))) ; 生食される。柔らかく、サクサクした口当たり。

Artichaut - Wikipédia



食べ方として、こんなことも書かれていた。

Certaines variétés de violets italiens se mangent spécialement crues, tranchées fin, avec du sel, du jus de citron et de l'huile d'olive.(紫色のイタリアのいくつかの品種は、薄くスライスし、塩、レモン汁、オリーブオイルで生で食べる。)

Artichaut - Wikipédia










■ アメリカ Artichoke-アーティチョーク

アメリカのArtichoke-アーティチョークの品種分けは、"The Artichoke Center of the World(世界のアーティチョークセンター)"と自称しているだけあって、世界の品種が書かれ、“Traditional cultivars (vegetative propagation)-伝統的な品種(栄養繁殖)”と“Cultivars propagated by seeds-種子繁殖品種”で大きく分類されていた。

伝統的な品種(栄養繁殖)
  • グリーン-大サイズ: カミュ・ドゥ・ブルターニュ、カステル(フランス)、グリーン・グローブ(米国)。
  • グリーン-中サイズ: ブラン・ドゥ・トゥデラ(白いトゥデラ)(スペイン)、アルゼンチン、エスパノーラ(チリ)、ブラン・ドラン(白いオラン)(アルジェリア)、サキ、バイランパシャ(トルコ)。
  • パープル-大サイズ: ロマネスコ、C3(イタリア)。
  • パープル-中サイズ: バイオレット・ドゥ・プロヴァンス(フランス)、ブリンディシーノ、カタニーズ、ニセメヤ(イタリア)、ヴィオレット・ドァルジェリア(アルジェリア)、バラディ(エジプト)。
  • トゲあり: スピノーゾ・サルデーニャ(イタリア)、Criolla(ペルー)。
種子繁殖品種
  • 産業の場合: マドリガル、ロルカ、A-106、インペリアルスター
  • グリーン: シンフォニー、ハーモニー
  • パープル: コンチェルト、オパール、テンポ

Artichoke - Wikipedia, the free encyclopedia



この中のアメリカの品種のImperial Star(インペリアルスター)は、新しい品種で、甘いらしい。

Imperial Star Artichokes are thornless, have a nice green uniform globe round shape, excellent quality for eating, tending to be noticeably sweeter and tenderer than other artichoke varieties. Can be planted and harvested in one season.

(インペリアルスターアーティチョークは、トゲがなく、素晴らしいグリーンの均一の丸い形のグローブをしている。食事のための優秀な品質、他の品種のアーティチョークよりも、とても甘い。植えて、ワンシーズンで収穫できる。優れた品質で、他のアーティチョークの品種よりも、とても甘く柔らかい傾向にある。)

Seed Count : Artichoke -Imperial Star, seeds, Cynara scolymus product info page



前述の「世界のアーティチョーク・センター」のカストロヴィルについては、こんなことも書かれていた。

カストロヴィル Castroville

カストロヴィル(Castroville)は小さいながらも大らかで活気に満ちている農業の町で、「世界のアーティチョーク・センター」として知られています。毎年5月に2日間にわたって開催されるカストロヴィル・アーティチョーク・フェスティバル(Castroville Artichoke Festival)では、さまざまなアーティチョーク料理が供されます。このイベントの目玉はアーティチョーク・クイーンの選出で、1948年に選ばれた初代アーティチョーク・クイーンはなんとあのマリリン・モンロー!

モントレー郡のその他の場所- 公式観光情報










■ ザックリまとめたアーティチョークの見た目

アーティチョークを色々ネットで見て廻ると、グリーンは、ほとんどが球体。
カミュ・ドゥ・ブルターニュ、ヴェー・ドゥ・ラン、カステル(フランス)、グリーン・グローブ、インペリアルスター(米国)など、ちょっと縦長もしくは扁平の球体だった。
色々見た中で今の所、"Alcachofa Argentina"という種類のみ、円錐形だった。
グリーン-球形-縦長グリーン-球形-扁平
ちょっと縦長ちょっと扁平


パープルのトゲ無しは、球体~円錐形。
ヴィオレット・ドゥ・ロマネスコ(イタリア)は、球体。
ヴィオレット・ドゥ・プロバンス(フランス)、ヴィオレット・ディ・カターニア(イタリア)などは、円錐形。

パープル-球形パープル-円錐
パープル-トゲ無し・球形パープル-トゲ無し・円錐形


トゲがあるのものは、見つけることができたのは、パープルだけで、形は円錐形。
スピノーゾ・サルド(イタリア)という種類は、様々なサイトを見て廻った中で、一番細くトゲも鋭く見えたけれど、柔らかくて美味しいらしい。

パープル-円錐パープル-円錐
パープル-トゲありパープル-鋭いトゲあり


そして、グリーンといっても、少々紫が混じったものも、グリーンと呼ぶらしい。
グリーン・グローブ(米国)は、かなり紫っぽくなっている写真もあった。
我が家のグリーンも、雑種ではなく、まだらに紫入りで正しいのだろうか?…わからん。

グリーン-球形-扁平紫の混じった緑
完全な緑紫の混じった緑





Cuistophe - L'Artichaut」に、フランス、スペイン、イタリア、ギリシャ、アメリカ、トルコのアーティチョークの一覧がそれぞれの品種の写真と対応してあった。とても便利(だけど、…黙って写真使っているのかな?かなり沢山のサイトを見て廻ったので、見た事がある写真がいくつかあった)。

見て廻って思うのは、アーティチョークってやつは、同じ種類でも、見た目にばらつきがあり、色々な色合いや形が存在するみたい。
我が家のは、グリーンもパープルも雑種ではないの?雑種なの?頑張って調べた結果、…なんだか解らん。ってカンジ。





  1. 2011/05/14(土)
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  3. カテゴリー : アーティチョークの栽培
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  5. トラックバック0
  6.  | 
  7. コメント3

Comments

Artichokes

はじめまして。
Artichokesを見事に育てていらっしゃるのですね。
zucchiniは、15年くらいプランターで植えていました。
アーテイチョークスはMontereyにいた頃、穂先マリネの瓶詰め(ヨーロッパからの輸入品だったかと思いますが)、よく食べておりました。
以来一度だけ、ホテルの立食パーテイーで見かけただけ。
わたしも難しくなければ栽培してみたいですね。 詳しい情報とても勉強になりました。モントレー 近郊が生産地だったのですね。近くにサリーナスというところがあり、レタスの産地で有名なところもあります。Montereyでよく食べた理由もわかり大変勉強になりました。 ■

  1. 2011/05/14(土) 23:10:27 |
  2. URL |
  3. モントレー #-
  4. [ 編集 ]

Re: Artichokes

はじめまして。コメントありがとうございます。

アーティチョークのオイル漬け、美味しいですね。
去年、瓶詰めを沢山作り、大成功だったので、今年もセッセと作っています。

日本では、瓶詰め以外のアーティチョークは、デパートでもあまり見かけませんね。
美味しいし、肝臓にも良い(らしい)し、八百屋さんでも売ってくれて、ポピュラーな野菜になれば良いのにと思っています。

  1. 2011/05/31(火) 12:12:39 |
  2. URL |
  3. 134 #-
  4. [ 編集 ]

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

  1. 2015/07/10(金) 10:25:02 |
  2. |
  3. #
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